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2026/10/23

雌ラットラクトトロフのプロラクチン分泌における核内受容体NR4A2の役割

論文タイトル
Role of nuclear receptor NR4A2 in prolactin secretion by female rat lactotrophs.
論文タイトル(訳)
雌ラットラクトトロフのプロラクチン分泌における核内受容体NR4A2の役割
DOI
10.1530/JOE-26-0188
ジャーナル名
The Journal of endocrinology
巻号
J Endocrinol (2026) 270 (3): e260188
著者名(敬称略)
寺島 涼太 他
所属
北里大学 獣医学部 獣医学科 獣医生理学研究室
著者からのひと言
NR4A2は、神経伝達物質の合成や神経細胞の機能維持など、多様な機能に関わる転写因子です。これまで主に遺伝子発現の調節を通じた働きが注目されてきましたが、本研究では、ホルモンの放出過程にも関与する可能性を示しました。この新たな視点が、下垂体にとどまらず、神経伝達物質やさまざまなホルモンの分泌調節機構、さらには関連する病態の解明につながることを期待しています。

抄訳

プロラクチン (PRL) は、下垂体のラクトトロフから分泌され、乳汁産生を促すホルモンです。しかし、その働きは広く、雌では発情周期や妊娠、偽妊娠、授乳などの生殖状態に応じて、分泌量が大きく変わります。成熟ラクトトロフは高い分泌能を備えながら、ドパミンによる持続的な抑制を受けています。抑制を受けつつ、必要に応じて分泌を速やかに変える。本研究では、その特徴的な仕組みに着目し、分泌制御に関わる因子として、刺激応答性核内受容体NR4Aファミリーを見出しました。成熟雌ラットでは、妊娠や泌乳に伴うPRL分泌の亢進とともにNr4a遺伝子の発現が上昇し、分泌が低下する条件では発現も減少しました。さらに、下垂体初代培養細胞でNr4a2を抑制すると、Prl遺伝子の発現は変わらず、PRL分泌が選択的に低下しました。これらの結果は、NR4A2がPRLの放出過程に関わり、成熟ラクトトロフの高い分泌能を支える可能性を示しています。

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