抄訳
サリノマイシン生産菌80614株はこれまでStreptomyces albusとされていたが、その分類学的位置を再検討した。16S rRNA遺伝子塩基配列の相同性は“Streptomyces physcomitrii”の基準株に対して99.8%であったが、S. albusの基準株に対しては96.1%であり、系統樹においてもS. albusとは離れ、“S. physcomitrii”と同一のクレードに含まれた。さらに、“S. physcomitrii”に対するデジタルDNA-DNAハイブリダイゼーションの値は67.8%、平均塩基配列一致率(ANI)が96.5%であり、いずれも種の判別基準値(70%、96.7%)を下回った。また、胞子の形態、耐塩性、炭素源の利用能などの表現性状でも近縁種との違いが認められたので、新種に分類し、Streptomyces salinomycinicusと命名した。