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2020/09/28

小児および若年者甲状腺分化癌遠隔転移例における治療効果とリスク因子の解析

論文タイトル
Distant Metastasis in Pediatric and Adolescent Differentiated Thyroid Cancer: Clinical Outcomes and Risk Factor Analyses
論文タイトル(訳)
小児および若年者甲状腺分化癌遠隔転移例における治療効果とリスク因子の解析
DOI
10.1210/clinem/dgaa545
ジャーナル名
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
巻号
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol.105 No.11 (dgaa545)
著者名(敬称略)
杉野 公則 他
所属
伊藤病院 外科

抄訳

成人に比して小児甲状腺分化癌の特徴として、遠隔転移の頻度が高いことから、遠隔転移例の治療成績および危険因子について検討した。1979年から2014年までの間に初回手術を行った18歳以下の171例の甲状腺分化癌症例について後方視的に検討した。放射性ヨウ素(RAI)治療に対する効果を米国甲状腺学会のガイドラインおよびRECIST基準によって判定した。遠隔転移は29例(17%)に認め、全例肺転移であった。陰影像により、大結節影(1cm以上)、小結節影(1cm未満)および無結節影(RAIシンチグラフィのみで検出)にわけた。最も良好な効果を得られたのは無結節影群であった。遠隔転移に関わる因子は性別、術前判明リンパ節転移、腺外浸潤、転移リンパ節数であった。危険因子数により、低危険度(なし)、中危険度(1つ)および高危険度(2つ以上)の3群にわけた。20年無遠隔転移生存率は、それぞれ99%、72%、29%であった。治療効果に得るためには、結節影を認める前に診断することが重要であり、そのためには危険度に応じた選択的治療が望まれる。

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