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2023/08/07

日本人乳児と高齢者におけるRSウイルスに関連した入院および外来費用

論文タイトル
Inpatient and outpatient costs associated with respiratory syncytial virus in Japanese infants and older adults
論文タイトル(訳)
日本人乳児と高齢者におけるRSウイルスに関連した入院および外来費用
DOI
10.2217/fvl-2023-0069
ジャーナル名
Future Virology
巻号
Future Virology, Ahead of Print
著者名(敬称略)
五十嵐 中 他
所属
横浜市立大学 医学群 健康社会医学ユニット、東京大学大学院 薬学系研究科 医薬政策学

抄訳

目的:日本におけるRSウイルス(RSV)感染症に対する医療費を分析する。
方法:JMDCとMDVの2つの商用レセプトデータベースを用いて、RSVと診断された乳児(12カ月未満)と高齢者(60歳以上)のコホートにおける医療費、入院期間および集中治療室滞在期間を後ろ向きに評価した。また、RSVに感染していない乳児を含めた全乳児のコホートでパリビズマブの使用量と費用を分析した。
結果:入院患者の平均医療費は、JMDCの乳児(n=13,752)、MDVの乳児(n=22,142)、MDVの高齢者(n=165)で、それぞれ369,767円、373,480円、865,723 円であった。生後1カ月未満、危険因子あり、または重症RSVの乳児はより高い医療費を要した。乳児(JMDC)におけるパリビズマブの12カ月未満までの平均累積費用は890,259円であった。
結論:RSVは乳児および高齢者に多大な経済的負担をもたらす。

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