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ユサコニュース詳細

USACO News:詳細

2016/04/30:第272号 掲載論文の利用促進を支援するKudos
 

掲載論文の利用促進を支援するKudos

  Plumeとvan Weijenの調査によると世界で年間に出版される論文数は増加の一途を辿っており,2003年の約130万から10年後の2013年には240万まで膨らんだと報告されている。このような状況下,せっかくの研究成果が埋もれて利用されなくなる可能性も高くなっていると考えられる。

  Kudos(キュードース)は掲載論文へのアクセスとインパクトを最大化することを目指したサービスで研究者用のツールキットは無料で提供されている。Kudosのサイトで自身のアカウントを作ると以下の3つのステップが用意されている。

1. 説明の追加
   ログイン後の画面で自身が発表した論文を登録する。論文には,ショート・タイトル,技術用語を使わない専門外の読者にも分かる概要説明と,研究の意義, を付与するように導かれる。関連するスライドやビデオ,インタビュー,図,データ,出版物も登録することができる。

2.共有
   Facebook,Twitter,LinkedIn,Mendeley,ResearchGateなどのソーシャルメディアでの共有,またはメールやブログなどに,登録した論文に対する追跡可能なリンクを掲載することができる。

3.評価
   ダッシュボード画面で登録した論文の閲覧,ダウンロード,共有,引用,Altmetricsなどの集計が確認できる。それぞれの指標を分析することで論文へのアクセスを増やすためにどのメディアが有効か評価することができる。 

   2013年にKudosが実施した試行では,Royal Society of Chemistry,Taylor & Francis,AIP Publishingがパートナーとして参加し,最初の24時間で1,000人の研究者が登録した。試行ではKudosのツールキットを使った論文の利用回数が19%増加したとの分析結果を得た。その後,英国政府からは164,000ポンドの助成を獲得し,2014年に正式に事業をスタートさせた。2015年には学会・専門協会出版協会(ALPSP)から革新的なサービス賞に選定され学術出版業界からの注目度は一層高まっている。 

  現在,日本人約1,800人を含む8万人が研究者向けサービスのアカウントを取得しているが,この他にも出版機関向けと研究機関向けの有料サービスがあり,60以上の出版者が顧客になっている。

  学術コミュニケーションの場がインターネット上に移行する中で,研究者が,論文の執筆,投稿の他に,論文掲載後のアフターフォローをどこまでするようになるのか,今後の動向を見守りたい。

・Plume & van Weijen "Publish or perish? The rise of the fractional author", Research Trends http://www.researchtrends.com/issue-38-september-2014/publish-or-perish-the-rise-of-the-fractional-author/ ,(accessed 2016-4-28)

・Kudos ホームページ
https://www.growkudos.com/

・UKSG Insight People in the news: The Kudos team
http://insights.uksg.org/articles/10.1629/uksg.273/

・Charlie Rapple "Kudos continues global expansion: six new clients in five countries" https://blog.growkudos.com/2016/03/29/new-publishers-march-2016/ ,(accessed 2016-4-28)

・2014年11月 第234号 オープンアクセス論文の露出度を上げる10の秘訣
 https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=121&dispmid=605

・2015年8月 第264号 掲載後査読の役割
 https://www.usaco.co.jp/u_news/detail.html?itemid=157&dispmid=605 

JSTOR:Arts & Sciences XVコレクションリリースのお知らせ

  JSTORからArts & Sciences XVが刊行されました。Arts & Sciences XVは人文科学,社会科学,科学,文学,映画,美術,音楽,宗教,古典研究,歴史,教育,経済,政治学,社会学などの幅広い分野から150以上のタイトルを収録予定です。既に分野別コレクションに追加されている新タイトルも収録され,Mathematics & Statistics collectionからは20タイトル,Jewish Studies collectionからは21タイトルがArts & Sciences XVに入ります。その他も歴史的に重要になっているジャーナルに注目して選ばれた110以上のタイトルも収録されます。
  現在は50タイトルが利用可能となっており,2016年は年間アクセス料金が免除されます。Arts & Sciences XVはArts & Sciencesシリーズ最後のコレクションとなり,JSTORは今後分野別コレクションに特化し,コレクションをリリースする予定です。

 詳細については,弊社までお問い合わせください。

・JSTORホームページ
www.jstor.org

・JSTORホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_228.html

NVivo 11バージョンアップのお知らせ

 NVivo 11 for WindowsおよびNVivo for Mac (Version 11)のアップデートプログラムが4月末にリリース予定です。 主な変更点は下記の通りです。

・NVivo 11 for Windows
アンケートデータ(データセット)インポートの手順を改善
オンラインアンケートツール「Qualtrics」からの直接インポート機能
自動コーディング結果の視覚化機能
初心者向けのガイド機能などを拡張

・NVivo for Mac (Version 11)
アイデアを視覚化できるマインドマップ機能
フランス語,ドイツ語,スペイン語に正式対応

NVivoとEndNoteのオンラインセミナーのお知らせ

  これまでNVivoとEndNoteの連携によるメリットに焦点を当て定期的に開催している無料オンラインセミナーの次回の予定をお知らせいます。

・概要:文献管理・論文作成支援ツールとして世界中の研究者に愛されるEndNoteと,質的研究・定性調査を支援するNVivoを組み合わせることで文献レビューのプロセスを効率的に進める方法を,ソフトウェアのデモンストレーションを交えご紹介します。
・日時:5月19日(木) 午前11時~午前12時・お申し込み:https://attendee.gotowebinar.com/register/7237861119328385028

※本セミナーはNVivoの開発元QSR International Japanとの共催です。

皆様のご参加をお待ちしております。 

Henry Stewart Talks:再生スピード調整機能

 世界をリードする研究者の講義 (Talks) を提供するサービス: Henry Stewart TalksのThe Biomedical & Life Sciences Collectionに再生スピード調整機能が追加されました。

 The Biomedical & Life Sciences Collectionは世界トップレベルの研究者による講義を2000以上収録しており,世界50ヶ国以上のトップレベルの大学や製薬企業が,教育や研究支援のために活用しています。日本では専門英語の学習ツールとして注目が高まっており,今回,日本のユーザーからの要望に応え再生スピード調整機能がすべての講義に追加されました。

 英語字幕付の講義も増えており,キーワード検索のあとにフィルタを使って英語字幕付の講義のみに絞り込むことも可能です。

<新機能のご案内>
学術機関向けチラシ:http://www.usaco.co.jp/lancelot/common_files/images/public/HST201604BLS_SpeedAdjust_Acad_1IM.pdf

製薬企業向けチラシ:http://www.usaco.co.jp/lancelot/common_files/images/public/HST201604BLS_SpeedAdjust_Pharma_1IM.pdf

詳細については弊社までお問合せください。

・The Biomedical & Life Sciences Collection
https://hstalks.com/biosci/

・弊社Henry Stewart Talksホームページ
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_1_221.html 

EndNote X7.5 (Windows版)リリース

   EndNote X7の最新アップデートプログラム, EndNote X7.5が開発元のトムソン・ロイター社からリリースされました。主な強化点は下記の通りです。

●X7.5での主なアップデート内容
・Word 2016 for Windows 正式対応
・PowerPoint 2016 for Windows 正式対応
・大サイズのファイルを同期する際のパフォーマンスを向上
・高解像度ディスプレイにおいてボタンが小さく表示されてしまう現象を改善
・IEEE (The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.) のフルテキストPDFをインポートした際の文献情報収集機能を強化
・Find Full Text機能を強化 (Taylor & Francis Group や ingentaconnect など)

●アップデートは EndNote X7 を起動した際に表示される通知ウィンドウもしくは  メニューバー[EndNote X7]→[Check for Updates...]より実施できます。

※本アップデートはEndNote X7をご利用の方は無償でご利用いただけます。 WindowsでEndNote X7をご利用の方は, X7.5へのアップデートをおすすめします。
※Macintosh版は, 2016年2月に配信されたX7.5.1.1が最新バージョンとなります。EndNote X6以前のユーザー様は,この機会にEndNote X7へのアップグレード(有償)をご検討ください。

EndNote X7のご購入方法は下記ページをご参照ください。 http://www.usaco.co.jp/products/isi_rs/how.html

※下記のリンクより新機能の詳細とアップデート方法をご覧いただけます。 
http://www.usaco.co.jp/itemview/template44_5_16653.html

・弊社EndNoteホームページ
http://www.usaco.co.jp/products/isi_rs/endnote.html

展示・セミナーのご案内
日時 展示・セミナー名 会場
2016年5月19日(木)~21日(土)

 

第59回 日本糖尿病学会年次学術集会

 

国立京都国際会館, ロームシアター京都, みやこめっせ
2016年6月2日(木)~6月4日(土)

 

第112回日本精神神経学会学術総会

 

幕張メッセ
2016年7月9日(土)~7月10日(日)

 

Best of ASCO in Japan

 

東京ビックサイト「国際会議場」
2016年7月28日(木)~30日(土)

 

第14回日本臨床腫瘍学会学術集会

 

神戸国際展示場・神戸国際会議場

 

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